涼を送る暑中見舞い(2)

今回は知っているようで知らない、暑中見舞いの文章構成の基本をご紹介します。

◎書き出しは季節ごとのあいさつの言葉から
書き出しは他の文字より目立つよう、大きめに書きます。
(例)
・暑中お見舞い申し上げます。
・暑中お伺い申し上げます。
・残暑お見舞い申し上げます。

◎本文の流れは「相手の安否を尋ね」「自分の近況を知らせ」「最後に相手の健康を願う一言」
相手を思い遣る言葉を忘れなければ、形式にこだわらず、プライベートな色合いを出しても問題ありません。引越しや転勤、結婚、出産のお知らせを兼ねてお送りしても良いでしょう。お中元を頂いた方に送る際は、お礼を一言添えて「お礼状」として送ることもあります。

気をつけたいのは「お体をご自愛下さい」の表現。「自愛」とは「自分の健康に気をつける」という意味なので「お体」が重複してしまいます。「どうぞ、ご自愛下さい」等を使うようにしましょう。

◎最後に年月を書く
投函日「平成29年○月○日」とはせず「平成29年 盛夏」「平成29年○月」とします。
ただし、残暑見舞いでの「盛夏」はNGワードです。残暑見舞いでは「晩夏」「立秋」「葉月」とします。

次回は相手別の例文をご紹介します。

この記事を書いた人

M.Matsushima