小さくても勝てる!~行列のできる会社・人のつくり方

兵庫県尼崎市にある建築物改修・塗装を専門とする阪神佐藤興産の佐藤祐一郎社長による著書。従業員20名の中小企業がスーパーゼネコンに勝つ仕組みを解き明かします。

第1章 小さくても勝てる
2つの武器でスーパーゼネコンに勝つ、他社の100倍の情報量で圧倒的に勝つ
第2章 行列のできる人づくり
毎週1回の戦術会議でお客様のニーズに近づく、環境整備で整理・整頓・清潔を徹底する
第3章 一体感をつくるコミュニケーション
社内のコミュニケーション・ギャップに悩んでいた、「口にチャック」をしてからうまくいきだした
第4章 つぶれない経営の仕組み
赤字の仕事を受けなければ会社はつぶれない、大きな仕事だけ追いかけない
第5章 小さな会社で働くということ

中小企業経営者・個人事業主にとってノウハウと気づきの多い一冊です。是非お読みください。

以下はにゃんこのメモ(抜粋と気づき)です。


■お客様対応
これまで対応した内容をもれなく記録しているか、記録した内容を把握した上で新たな対応に臨んでいるか、担当者が変わってももれなく引き継ぎ出来ているか、お客様の抱える問題点、お客様のニーズ(何を求めているか)を的確に把握しているか、カウンセリングの品質は高いか(顧客満足、他店を凌駕する分析・提案が出来ているか)、お客様の出来事を自分事として捉えて気にしているか、御用聞きが出来ているか

■環境整備
無駄なものは処分しているか、大切なものをすぐに取り出せるか、ほこりはないか、手脂は付いていないか、道具を定位置に毎回置いているか、お客様の目線の先は汚れていないか、ゴミ箱の中身は毎日処分しているか、仕事をしやすくする環境を整えているか(環境整備は考える訓練の場になる)

■清潔
狭い範囲を集中的に磨きこむことで傷や汚れに気づく、つまり気づく感性と集中力を磨ける

■あいさつ
挨拶をしているか、目を見ているか、声ははっきりしているか、姿勢を正しているか、あごは出ていないか、猫背でないか

■得意分野
得意分野で戦っているか、得意分野を磨いているか

■成長
下請け体質を脱しない限りは本当の成長は得られない

■営業
小さな仕事を請け負うこと(顧客の懐に飛び込む)は大きな仕事への情報収集(営業)と信頼の獲得につながる

■教育
教育により一人ひとりの社員を差別化の手段にする

■お客様の声
お客様の声を会議で共有し、改善につなげる

■経営計画書
社員の行動の規範をすべて書く、研修で経営計画を個人レベルに落とし込む、社員の考え方のベクトルをそろえる

■早朝勉強会
毎週社長が経営計画書の解説をする、参加者にスタンプを押す、動機が不純でも学ばせることに価値がある

■社長の仕事
決定とチェック

■コミュニケーション
長時間よりも回数、情報と感情を共有する

■給料
高い給料をとる社員が多くいることよりも高い給料をとるために自分がもっと成功すると考える社員が多くいることが重要

■MQ経営
売上ではなく粗利益(M)によって判断する経営


小さくても勝てる! ~行列のできる会社・人のつくり方
佐藤祐一郎・著、あさ出版

この記事を書いた人

アートにゃんこ

2017年に突如生まれた謎の化け猫(?)「ゆるキャラグランプリ2020 ファイナル」に出場間に合わず。ゆるキャラの時代も終わっちまったぜ…。