一期一会

「常の茶の湯なりとも、路地へはいるから立つまで、一期(いちご)に一度の参会のように、亭主を執(しっ)して威(お)ずべきとなり」
(訳)ふだんの茶会であっても、露地に入ったところから退出するまで、一生に一度の茶会にきたというような気持ちで、亭主のふるまいに深く心をそそいで、畏(おそ)れを感じるほどの緊張感をもつべきです。

千利休の高弟・山上宗二が1588年に記した茶道具の秘伝書「山上宗二記(やまのうえのそうじき)」のことばです。
「一期一会」という言葉は千利休の「一期に一会」をもとに幕末の大老・井伊直弼が作りました。

一生に一度のつもりで、強い緊張感をもって。これが一期一会に込められた想いです。

目の前のお客さま、商品づくり、サービスの提供、
一つひとつの自分の行為に「一期一会」の精神が宿るよう、新年もがんばっていきましょう。

一年間お読みいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人

アートにゃんこ

2017年に突如生まれた謎の化け猫(?)「ゆるキャラグランプリ2020 ファイナル」に出場間に合わず。ゆるキャラの時代も終わっちまったぜ…。