先日、士業のクライアント様と打ち合わせをした際、
「年末なので事務所に飾ってある古いお札とか人形を処分したいんだけど、どうしたらいいかなあ」
とのご相談を受けました。
「やっぱり、頂いてきた神社に行って納めてきた方がいいかなあ」
ということで、その人形を見せていただきましたが、
かなり数の多いひな人形で、段飾りにされていたらしいのです。
よく、神社やお寺で
初穂料(はつほりょう)というお金と共に古いお札などを引き取っていただけるのですが、
人形まで、となると寺社まで運ぶのも大変だったりします。
しかもプラスチック部品が混ざっていたりすると、紙のお札と異なり廃棄も容易ではありません。
そこで、こうお答えしました。
「お札やお守りは頂いてきた神社だけでなく、近所の神社で初穂料と共に納めれば大丈夫ですが、問題は【まごころ】です。厄介払いをするつもりで、もう要らないから神社で捨ててくる、という思いを持って納めるのであれば、あまり健全なことではないです。それならばむしろ新品のきれいなゴミ袋に、他の一般ごみを混ぜずにお札・人形だけをまとめて入れて、お塩をひとつまみいれながら【ありがとうございました】の念をこめて袋を密封し、通常の市のゴミ回収に出される方がよほど心がこもっていますよ」
と。
人形は寺社によっては一体いくら、で引き取っていただけることも多いですが、寺社でもお祓いをして最終的には廃棄物処理業者に廃棄を依頼することが多いので、依頼者としては「金で解決」よりも「心をこめて最後まで自分で処分する」方が、よほどそのお札や人形に礼を尽くしたことになります。心を尽くした自分の行為にバチなど当たるはずがありません。
精神的な話になりました。
こういったことはあまりレクチャーされることが無いですが、参考にしていただけたらと思います。