一流のスポーツ選手からは、それに関係の無い我々も学ぶべきことが多くあります。
NBA、それはバスケットボールの本場アメリカのプロリーグです。
私はNBA観戦が好きでかなりの期間毎シーズン見ていまして
以前には、バスケの神様マイケルジョーダンの名言をコラムにさせて頂きました。
そして、今回私がどうしても紹介したい、いちバスケファンとしても、一人の男としても
尊敬してやまない大好きな選手がいます。
その選手の名は “小さな巨人”「アイザイア・トーマス」
すでに引退した同姓同名(スペルは違う)の選手がいるのですがそちらではなく・・・
今回は現役選手のアイザイア・トーマスという人物について少しお話します。
バスケットボールは、身長のスポーツ。
たびたびそう言われますが、間違ってはいません。NBA選手の平均身長は2mを超えます。
2mの大男たちが、鋼の様な肉体でパワフルにぶつかりあいます。
これは日本人がNBAに進出出来ないと言われている理由の一つです。
線が細く、身長の低い日本人は、彼らと対等にぶつかり合うことさえ難しい。
しかし、このアイザイア・トーマスという男、驚くべきことに身長は175cmで
現役選手では、最も身長が低い選手です。
バスケにおいて身長というステータスは絶大です。
サイズがない、というだけで試合に出られないだけでなく、コート上に、チームに居場所がなくなることだってあります。
そんな中で、彼はチームのスターティングメンバーであり続けました。
そして人々を魅了する情熱的なプレーは、多くのファンの心を掴み、2016年シーズンにはファン投票で選出される偉大な選手しか出場できないオールスターにも選出されています。
彼は、175cmという身長でありながら、誰よりも情熱的にプレーし、コート上にもチームにもNBA界にもオンリーワンの存在になっているのです。
そこには、血の滲むような壮絶な努力があったことは言うまでもありません。
自分より20~30cm以上も大きい男たちにかこまれて華麗に得点し当たり負けをしないのです。
そんな彼からは多くを学びました。
彼は言います。
「筋肉は鍛えればつくし、走り込めば足も速くなっていく。だけど身長だけはどうしたって伸ばすことは出来ない。大変なのは誰よりも練習することじゃなくて、コーチや周りの偏見を変えること。」
彼にとって誰よりも練習し、誰よりもスキルを磨く事は当たり前であり
自らの実力を周りに認めさせることがどんな練習よりも大変だったといいます。
「身長は絶対に変えようのないモノ。でもたったそれひとつで夢を諦めたりしたくない。そんなことで諦めたら、僕は僕でなくなるからね。」
バスケにおいて身長は絶対。
それを、“たったそれひとつのこと”そう言ってのける彼は全てが凄まじい。
言うのは簡単でも、実際に実行し、一流の選手として君臨しているのです。
彼を見ていると、「お金がないから」「時間がないから」などという言い訳を並べて、何かを諦める自分が恥ずかしくなります。
『”I’m 5’8”, so I gotta bring some energy. —— 僕は175だから、エナジーをもってプレーしないとね。 by Isaiah Thomas』
気になった方は、Youtubeなどでプレー動画を見てみてください。
彼のプレーは、感動と希望を与えてくれます。