熊本城といえば、肥後熊本藩主の加藤清正公。
その清正公の三男が加藤家第2代藩主の加藤忠広公で、
忠広公は父清正公が亡くなった11歳の時に藩主を相続したものの、藩政の混乱を招いて改易。
代わって小倉藩(いまの北九州)から藩主に就いたのが細川忠利公。
忠利公の祖父は明智光秀公なんですね~。
以後細川家が明治維新まで約240年間、熊本藩主をつとめることになります。
細川忠利公は病弱だったといわれており、
仕えていた料理人が熊本城で栽培されていたレンコンを用いて
発明した滋養強壮の料理が郷土名物の「辛子れんこん」です。
水前寺成趣園(じょうじゅえん)は忠利公が御茶屋を置いたのがはじまりで、
孫の網利(つなとし)公が回遊式庭園を完成させました。
明治10年の西南戦争で、熊本城とともに水前寺成趣園も荒廃しましたが、
翌11年に園内に出水神社が建立され、庭園も再整備されました。
出水神社には細川家の歴代藩主が祀られています。
昭和4年には国の名勝に指定。
九州では国指定の名勝は他の地域に比べて数が少ないため、貴重な庭園です。
先ほどの出水神社(いずみじんじゃ)ですが、
その字のごとく、園内の池からは阿蘇の湧水がこんこんと湧き続けています。
2016年4月の熊本地震では池が枯渇した時期もありましたが、
今では地震前と同じ水位に回復してくれました。有り難いことです。
写真、かなりヘタクソですが(笑)
築山(つきやま)は阿蘇の雄大な山並みを表現しています。
阿蘇のカルデラは世界第2位の大きさだそうですが、
大自然を模したお庭を眺めながら、茶室「古今伝授の間」でお抹茶でもいかがでしょう?