私が思う営業のあれこれ

一口に営業といっても、売るものや方法や相手によって手法は変わってきますが
一般的に営業職と言われている業種以外にも、営業は必要になってきます。
個人の飲食業であっても、製造業であっても、営業という仕事は少なからずあるので
この営業能力は高めておいて損はありません。
といいますか営業能力のある人は、個人ビジネスでも成功率がグッとあがりますし
営業が出来る、というだけでかなり幅が広がるのです。

昨年、営業未経験の友人が不動産会社に就職しました。
仕事の内容は、主に土地活用の営業。
正直なところ、単価の高い不動産系は、営業未経験者には難しい仕事内容ですし
単価の安いモノ売り系の営業であれば、お客様ともその時の付き合いで終わらせることができるので営業マンも思い切ってアプローチしやすく、単価が安いこともあり一定数は売れるので気持ちにも余裕が生まれます。
しかし、単価が高い営業は、そもそも購入者が少なく一回のアプローチで即決する事はありません。
年1件~2件とれれば良い方ですので契約が取れない日々が長く続きます。

厳しい世界ではありますが、その分契約が取れたときの喜びと報酬は他業種に比べてはるかに大きく、夢のある職種でもあります。

そこで今回は、営業に悩んでいる人たちへ私が思う営業論・・・というと偉そうなので
ちょっとしたアドバイスを書いていきたいと思います。

契約が取れない時期が続けば続くほど、精神的にもきつくなってきますよね。
その上、外回り営業であれば肉体的にも疲れが溜まっていきます。
「またダメだった」が何回も繰り返され、そのうちに「断られて当然」「こんな契約誰がするものか」と自暴自棄になってしまう事もあるでしょう。
しかし、その感情だけは切り替えていかなければなりません。
「またダメだった」「もう無理だ」という負の感情は対面営業であれば尚更、相手に伝わってしまいます。
相手はただでさえ興味も持っていないのに、営業マン側がそんな精神状態では話を聞いてくれるはずもありません。
自分では隠しているつもりでも、表情や立ち居振る舞いからやる気の無さが見えてしまうのです。

そして最も大事なこととして、自分のスタイルを見つける事です。

営業職を長く続けられている人とは、一定以上の成果を上げている人たちです。
新人や契約が取れない社員は、成績の良い彼らのマネをさせられると思います。
しかし、新人や未経験者が、契約をとれている先輩達の真似をしたところで
本当に同じように取れるようになるでしょうか?
一定の経験を積むという意味では、確かに参考にする点はたくさんあるでしょうが
契約が取れないあまり、取れている人の真似をする。というのは私はどうも腑に落ちません。
なぜなら、彼らとあなたは同じ人間ではないからです。
だれかの真似をしているだけで結果がでるのであれば、何故成績の良い人と悪い人がいるのでしょうか。
顔つきや背格好、声質、口調全て違うのです。
さらには相手となるお客様もひとりひとり違います。

誰かの真似をしていれば良い、というものではないのです。

自分のスタイルを確立するという事は例えば
押しが弱いタイプの人は、おそらく、気が弱そうであったり物腰の低く、親しみやすい人、にも見えるのではないでしょうか。
そんな人は、無理にグイグイと勧めるよりは、まずはお客様と距離を縮められるように意識するのです。
営業嫌いなお客様や、クセのあるご年配の方には、案外こういうタイプの営業マンが心に刺さります。
それにこのようなお客様は、押しが強いコテコテの営業マン達をさっさとかわすため、獲得しやすい可能性も高いです。

他にも、女性客に強いとか、若い人に強いなど
自分の中で、得意な相手のタイプなどを決めてしまうのもよいですね。
そうすることで、そのタイプにあたった時、いつも以上に心軽く、強気に営業ができるかもしれません。

大切な事は、自分の強みをもつ事です。
押しが弱い。というのは、営業職においては一見不利な点でもありますが
その優しく、物腰の低い性格を逆に強みだと考えるのです。

例として、ひとつを挙げましたが
見た目から性格まで何もかも違う人間同士なのですから
誰かの真似ではなく、自分だけのスタイルを確立し、自分の得意なお客様のタイプをつかめれば取れない日々から抜けられると思います!

挫けずに、頑張りましょう。

この記事を書いた人

M.Sugimoto

artbizのサービスチーフ。幾多のアルバイト武者修行の経験があり、話題をふれば「あー、あの業界はですね」と現場の裏側を大体知っている。次から次へとやってくる業務に押しつぶされそうになりながらも、日々artbizのサービスとお客様対応の品質向上に熱意を注いでいる。NBA(プロバスケ)観戦が趣味と。