バイト道vol.5~ゾーンをコントロールせよ

今回は「ゾーン」をコントロールできれば、いつもの倍以上の仕事をこなせるのではないか、という事をお話ししたいと思います。
すごくオカルトチックではありますが、共感して頂ける方も多いはずです。

「ゾーン」って何?という話ですが・・・

私がカラオケ店で働いていた頃のことです。
規模の大きいカラオケではありませんでしたが、常に人手不足でした。
30部屋程ではありましたが、お客様の入りがピークの時間帯でも、3人程でまわしていました。

フロントで受付や会計をしつつ、各部屋からの注文を受けては厨房へ伝達し、必要であれば注文されたドリンクやフードを運ぶ者。
厨房で30部屋分のドリンクからフードまでの調理を一手に引き受ける者。
注文を運ぶだけではなく、受付後のお客様の案内や各部屋の清掃を行う者。

それはそれはとんでもない程の忙しさでした。
特に大型連休中などは、カラオケ店とは思えない程の、まるで長時間の肉体労働をした後の様な疲れを感じ、その上に接客業ですから精神面の疲れも半端ではありませんでした。

しかし、そんな忙しさの中で、突然に脳みそと身体が合体したような、考える前に体が動いているような、そんな感覚に陥る事がありました。

その状態では、次々と押し寄せてくる注文を全てはっきりと記憶でき、複数の仕事を同時に、超効率的に行う事が出来ました。
どれだけ仕事に追われても、追い抜かされることはなく、完璧にこなす事が出来るのです。
そしてピークが過ぎ、ほっと一息腰を下ろしたところで、ふと我に返ったかのように元へと戻ります。

この、集中力が極限まで高まった状態を「ゾーンに入る」というらしいです。
スポーツ選手などでも良く見られる現象だそうです。

私はこの感覚をどうにかコントロールできないだろうか、と考えるようになりました。
今では、ゾーンのコントロール方法などを書籍やネット上でも目にしますが
人によって「ゾーンの入り口」は違うところにあると思います。
私の場合は、追われて、追い詰められて、自分のキャパシティをオーバーし脳みそがショートする様なギリギリのタイミングで突然起こる事が多かったです。

当時は、どうにかして「あの感覚」がまた訪れないかと、色々試したのですが
なかなかコントロール出来ずにいました。
しかも、忙しい時間帯に毎回ゾーンへの扉が開くわけではありません。
そのまま、仕事に押しつぶされて終わる日もありました。

そんな中、ひとつ気づいた事がありました。
スタッフ同士で、何気なく「ゾーンに入る感覚」について話していた時、共感してくれる者と、全くなんの話をしているのか分からない、という者とに分かれました。
共感できない、分からないと言っているスタッフに共通していたのは、仕事に対してのやる気、熱意が薄い者であるということ。

カラオケ店で勤務していた頃から数年経ちますが、その間様々な仕事をしてきました。
しかし、ゾーンに入るという感覚は、どの仕事でも起こりました。そしてゾーンに入っている人を近くで見てきました。

そうして思った事は、「ゾーン」に入るには、どれだけその仕事に注ぎ込んできたか。
普段からやっている事、仕事やスポーツ、勉強など、何においても
しっかりと毎日毎日を繰り返してきた者だけがたどりつける境地なのだと思いました。

自画自賛している訳ではありませんが、楽して「ゾーンに入る」事は不可能なようです。

日々の仕事を一生懸命に、積み重ねていきましょう。
そしていつか、ゾーンを自由自在にコントロールしたいですね。

この記事を書いた人

M.Sugimoto

artbizのサービスチーフ。幾多のアルバイト武者修行の経験があり、話題をふれば「あー、あの業界はですね」と現場の裏側を大体知っている。次から次へとやってくる業務に押しつぶされそうになりながらも、日々artbizのサービスとお客様対応の品質向上に熱意を注いでいる。NBA(プロバスケ)観戦が趣味と。