立地の考察~人間の行動は「上り」が基本

私、個人事業で学習塾を営んでいるのですが、
学習塾ということは近隣の小・中・高校生が対象。

距離にすると、半径2km圏内がメインターゲットになります。

飲食店であれば、美味しい店なら車で立ち寄る、
大手コンビニであれば、近い店に行く、
と、業種によって顧客の動き方は変わるわけですが、

地域密着型の学習塾においては、
顧客の動き方は「下から上へ」・・・つまり「上り」の行動をすることが基本となっています。

単純な例で見てみましょう。

◎駅前に住む客は、駅前の塾に行く。(上りエリアの中での消費)
◎駅前に住む客は、駅から離れた塾に行かない。(上りエリア→下りエリア・・・×)
◎駅から離れた場所に住む客は、駅前の塾に行く。(下りエリア→上りエリア・・・○)
◎駅から離れた場所に住む客は、駅から離れた塾に行く。(下りエリアの中での消費)

ことばにするとこうなる訳ですが、
これらは全て、塾探しにおいて「下り」の行動よりも「上り」の行動が圧倒的に多い、ということです。

もちろん、郊外の不便な場所なのにこんなに美味しいお店が!という風に
遠方や「下り」の行動で来てくださる顧客もあり得ます。しかし、これは確率的には高くないので学習塾においては、メインに考えるべきものではありません。

何が「上り」で何が「下り」か、というのはその土地にある程度勤務や住まいを続けていると見えてくるものがあると思います。
具体的には駅からの徒歩時間
もっと言うなら地価。これを見るのが分かりやすいです。

■国土交通省:土地総合システム
http://www.land.mlit.go.jp/webland/

「不動産取引価格情報検索」をクリックして
見たい地域の地図を検索すると、地価の上り下りが手に取るようによく分かります

当然ながら、繁盛するお店は上りの地域に集まります
(いくら以上だから上り・下り、ではなく、近隣地域を相対的に比較することが大切です)

さらに学習塾に特化していいますと、
地価が低い地域は、総じて学力が低い。
地価が高い地域は、総じて学力が高い。

これは私の経験では間違いなく言えます。
(※もちろん、高いから良い、低いから悪い、という単純に決めつけているのではありません。あくまで傾向の話です)

人間は格好をつけたい生き物です。
だから着るものや家、車にステイタスを求める傾向があります。

同じように、顧客の消費行動も、
何となく上りの方向の店で買いたい、金を使いたい。
そんな潜在意識があるのではないでしょうか。

と、このように「上り」「下り」を意識していきますと
自分の店はどこに構えるか、どこでテナント物件を借りるか、という答えが自ずと見えてくるはずです。

初めて店を持つ際の指針になるかと思います。

アートにゃんこ
事務所だったら自分の都合で決めればいいけど、お店だったらエリアの研究は鉄則にゃ!

この記事を書いた人

アートにゃんこ

2017年に突如生まれた謎の化け猫(?)「ゆるキャラグランプリ2020 ファイナル」に出場間に合わず。ゆるキャラの時代も終わっちまったぜ…。