おいしいお茶のいれ方

~お茶ひとつで会社のイメージUP~

新茶の季節がやってきました。新茶でなくても美味しいお茶を楽しめる、会社に来られた大切なお取引先にも会社の好印象につながるお茶のいれ方をご紹介します。

大事なポイントは、お湯の温度。

お茶には、甘み成分のテアニン苦味成分のカフェインが多く含まれています。カフェインは80度以上で抽出量が多くなるため、茶葉に熱湯を注ぐと苦くなってしまいます。一方、テアニンは50度くらいで、たっぷり溶け出すといわれています。

お茶特有の甘みを楽しむためには、沸かした湯を直接に急須へ注ぐのではなく、一度湯呑みに入れて冷ましてから急須に移すのがお勧めです。

このひと手間で美味しくお茶を楽しみ、また、大切な方へこころを込めて差し上げてはいかがでしょうか。

さて、この文章を書かせていただこうと思ったきっかけは、実は2008年度のNHK大河ドラマ「篤姫」でした。

江戸末期のドラマで「安政の大獄」「桜田門外の変」といえば、幕府の大老・井伊直弼を思い出されるかと思いますが、当時、強権をもっての弾圧政策に敵も多く「篤姫を次期将軍・家茂の後見役に」との先代将軍・家定の遺言も無視して政治を進めたため、篤姫は井伊直弼に直談判しようと茶室を訪れました。

井伊直弼がいれた茶を飲んだ篤姫は「こんなに美味しいお茶を飲んだのは、悔しいが生まれて初めてだ」と言い、「このような味わいのあるお茶をいれられる井伊直弼は、当初考えていたような悪人ではなかった」と井伊直弼に対するイメージがガラッと変わり、これからの互いの協力を約束したのでした。

たかがお茶ですが、されどお茶です。

もしかしたら、あなたのいれたお茶を来社されたお客様が飲んだ時、あなたの会社に対してとても好印象が残るかもしれません。

私が取引先にお邪魔した時、出されたお茶をとても美味しく感じたら、その会社は愛社精神のある、良い人材が揃っている会社だと確信します。

「企業は人なり」・・・この言葉に尽きますね。

この記事を書いた人

M.Matsushima