学習塾の価値は「情報収集」で決まる

強い会社、強いお店、強い個人。
実力があるかどうかは、情報収集力があるかどうかが大きく関わってきます。

人はインプット(情報収集)をしていかないと、つい自分の思い込みの思考に閉じこもりがちです。「そんなことないよ」と思っていても、いつの間にか独り善がりの思考になってしまうものです。

さて、学習塾における情報収集とは何でしょう。

ひとつは、教材研究。もうひとつは学校訪問です。

教材研究は、市販教材・塾用教材にどんなものがあるのか、を知ることです。そのために活用すべきは「教材展示会」。全国規模の大手であれば教育開発出版育伸社といった直販の出版社。日本教材出版、中央教育研究所などの大手取次会社、また地域の教材供給会社でも実施しているかもしれません。各社の最新のパンフレットを取り寄せる体制を整え、教材展示会にはこまめに足を運びましょう。

もうひとつの教材研究は、教科書展示会です。公立の図書館では最新の検定教科書を展示していますので、学校で生徒たちがどのような授業を受けているのか、教科書と自分が使用している塾用教材にギャップは無いか、チェックする習慣をつけておきましょう。

学校訪問は「塾対象説明会」に積極的に参加をするということです。塾対象説明会では、その学校に関する内容だけでなく、場合によっては各県の私学協会で出回っている資料を頂けることもあります。説明をしっかり聞き、説明会後に実施されることの多い校内見学で校舎の様子と生徒の表情、先生方の授業を観察して、最新のその学校について自分が塾の保護者に語れるようにしましょう。

では、どうすれば「塾対象説明会」に参加できるか、ですが、異業種から新しく学習塾を開業された方や大手塾から独立して開業された方はその方法が全く分からないことがあります。

答えはズバリ、自分から行きたい学校にアポイントを取るということです。学習塾を開業して、ただ待っているだけではいつまで経っても説明会の案内通知など送られてきません。昔でしたら電話帳に塾名が掲載されて、学力レベルの低い、生徒の集まりにくい学校から勝手に案内が送られてくることもありましたが、今は学校側も塾の情報を収集しにくくなっていますので、自分からアクセスするしかないのです。

相手先の学校のFAX番号を調べて、入試広報部に「塾対象説明会の案内を送ってください」と依頼します。Webのお問合せフォームがあれば、そちらでも構いません。電話を掛けてもよいでしょう。学校によって「入試部」「広報部」など部署の名前は異なりますが、分からない場合は宛先を「入試広報部」とすれば、まず問題ありません。

5~7月開催の説明会では、4月には案内の発送が開始されますから、3月中には依頼を済ませましょう。秋以降の説明会であれば7月までには依頼したいものです。あくまで相手先の学校の先生方が忙しくならない時期を見計らうことも大切で、また送る際の文章も丁重かつ謙虚に、常識的なあいさつ文をきちんと添えます。(依頼を送る時期が10月以降であったり、時期を誤ると無視される可能性も高くなりますので注意)

塾対象説明会の情報は育伸社の入試情報最前線が最も役立ちます。https://www.ikushin.co.jp/school/

私立だけでなく、公立学校も近年は塾対象説明会に力を入れ始めています。多くはホームページに案内を掲載しない場合も多いですが、学校によってはホームページに堂々と掲載している場合もあります。

学習塾にとって「情報」は重要な「仕入れ」です。新鮮な情報を自ら収集して、信頼性の高い塾運営をしていきましょう。

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